イベント
2024年10月23日
「若手研究者育成のための出版プログラム」キックオフ・ワークショップを開催しました(2024年10月1日)
IRCIは、2022年度から開始した「アジア太平洋地域における無形文化遺産保護のための研究フォーラム」事業の一環として、無形文化遺産研究の課題や最新動向に関する研究セミナーを継続的に実施しています。今年度の研究フォーラム事業では、国際的な水準で無形文化遺産保護のための研究に取り組む研究者を育成し、英語での研究成果発表を支援するため、「若手研究者育成のための出版プログラム」を新たに立ち上げました。本プログラムのキックオフイベントとして、2024年10月1日にオンライン・ワークショップを開催しました。参加者として選ばれた7名の若手研究者と、それぞれの指導にあたる研究者が一同に会し、研究フォーラムの企画委員や学術英語論文執筆の専門家を講師に迎えた4つのセッションで構成しました。
セッション1では、プログラム概要と年間スケジュールの説明、7名の参加者からの自己紹介と研究テーマに関する短い発表の後、指導者との顔合わせを行ないました。セッション2は、リトゥ・セティ氏(インド、クラフト・リバイバル・トラスト会長)の司会進行で、ジャネット・ブレイク氏(イラン、シャヒード・べへシュティ大学)が「ICH研究とは何か?学際的な法学者の視点」と題して講演し、無形文化遺産の研究動向をふまえて、新たな学際的視点の必要性を強調しました。セッション3は学術誌への投稿をテーマに、クリス・バラード氏(オーストラリア国立大学)の進行で、無形文化遺産に関連する学術誌の編集に携わる飯田卓氏(国立民族学博物館)、セティ氏、ブレイク氏の3名のパネリストがパネルディスカッションを行ない、編集者がどのような投稿を期待しているかなど、若手研究者にとって有益な意見が交わされました。セッション4には、アジア太平洋地域において英語による学術論文執筆に関する豊富な指導経験を持つポール・ナーニー氏とスーザン・ロペス=ナーニー氏(共に、研究出版のための執筆コンサルタント)を招き、「戦略的な論文執筆プロセスにおける初期計画と草稿作成」、「出版可能な文章構成の基本」について約90分にわたる講義をしていただきました。学術英語論文執筆についての両氏の講義は、次回以降のワークショップに続きます。
本ワークショップは「若手研究者育成のための出版プログラム」の参加者に選ばれた若手研究者7名を対象として企画したものですが、プログラムへの応募者すべてが聴講できるようにし、今回は、計35名の参加がありました。
次回のオンライン・ワークショップは、2024年10月29日に開催を予定しています。
セッション3のモデレーターとパネリスト
プログラム参加者、メンター、ワークショップ講師のみなさん(一部)