新着情報
2024年12月20日
堺市の無形文化遺産理解セミナーでIRCI研究スタッフが講師を務めました(2024年12月1日)
2024年12月1日、堺市博物館ホールにて、第45回無形文化遺産理解セミナー・ワークショップ「フィリピン民俗舞踊にふれあおう」(主催:堺市、IRCI)が開催され、IRCIアソシエイトフェローの並木香奈美が講師を務めました。これは、堺市が定期的に行っている市民向けの無形文化遺産理解促進のための活動のひとつで、IRCIはこうした活動への協力を継続して行っており、今回は、前半にフィリピン民族舞踊に関するセミナー、後半に民族舞踊を実際に体験するワークショップを行いました。
まずセミナーでは、「シンキル(Singkil)」と呼ばれる有名な踊りで知られるフィリピン南部ミンダナオのイスラム系住民の一つであるマラナオの人々の舞踊を紹介し、キリスト教系住民が多くを占めるフィリピンとマラナオ社会の伝統や文化遺産、アイデンティティの一部として、どのようにマラナオ舞踊が創られ受容されてきたか、それがどのように継続的に再構築され発展してきたか、また、マラナオにおけるイスラム教への意識の高まりがどのように民族舞踊の実践や継承に影響を与えているかについて、講義を行いました。
後半のワークショップでは、「ラパイ・バンティギ(Lapay Bangigue)」というマスバテ島バンティギで生まれた民族舞踊の中から、カモメの動きを模倣したユニークな動きを参加者に体験してもらいました。この踊りは、マスバテの漁民の素朴な日常生活と陽気さを描いたものです。最初は、踊りの独特な動きに戸惑う参加者もいましたが、短時間の練習にもかかわらず、皆、音楽に合わせて踊り、最後は笑顔で思い思いのポーズをとれるようになりました。
当日は、定員を超える54名の参加がありました。セミナーだけでなく、実際体験することを通じて無形文化遺産への理解を深める場を提供することができ、IRCIにとっても非常に貴重な機会となりました。
セミナーの様子
セミナーの様子
ワークショップで動きを練習している様子
ワークショップで動きを練習している様子